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富士通 FMV LifeBook を開封

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富士通 FMV LifeBook UHシリーズ カスタムメードモデルWB1U257を手に入れたので、開封/セットアップと、搭載されているUSB Type-Cの機能を紹介してみよう。

カスタムメード・モデルなので富士通 WebMart から発注する。発注して2~3日したら、宅配ピザのケースと見間違う36x38x5cmの黒い段ボールが届いた。パッケージには誇らしく"MADE IN JAPAN", ”富士通品質”がプリントされている。最近はこの手の品質アピール(日本品質?)が増えたような気がする。

 

13.3インチの軽量ラップトップである。官公庁でよく見かける富士通製らしく地味な外観だが、頑張って、重量/厚みは790g/15.5cmと気軽に外に持ち出せる形状になっている。黒でなくサテンレッドにすればよかったと悔やんでいる。

最近の海外製PCでは、ほとんど付属していない取扱説明書が入っていた。シリーズ共用で、Windowsの立ち上げまでの説明したものだが、はじめての一般ユーザはこれでも安心する。

一通りインターフェイス・コネクタをチェックしてみよう。よくもこの薄型筐体に詰め込んだものだ。 USB3.0 Type-Aが2つ、USB3.1 Gen1 Type-Cが1つ、HDMIにアナログ・フォーン端子、SDカード、トリッキーな構造のイーサネットまでついている。ガンダムみたいにイーサネット端子が出現するが、ちょっと気を使いそうな構造である。どんな用途に使うのだろう。きっと官公庁などで、セキュリティ上ワイヤレスを使えないところをターゲットにしているのかもしれない。セキュリティとしては、指紋認証も搭載している。

左側面コネクタ;左から 電源、HDMI、 USB(Type-C)、USB (Type-A)、Phone

右側面コネクタ;左から SDカード、USB(Type-A), イーサネット

 

イーサネットコネクタ使用方法;まず引き出し、上に跳ね上げ、端子を接続する

 

Windowsの立ち上げは、順序良く、後で設定可能なものは飛ばして行けば、すんなり終了する。はじめての人はネットワークに強いお友達がいると安心かも。富士通のサポート登録、指紋認証が追加されたところ。20~30分程度で、あっという間に終了。

 

うまく、セットアップが終了したので、余計なソフトウェアを入れる前に、電源ONからログイン画面の表示まで時間を計ってみた。 なんと8.5秒。振り向いたら海岸の絵が表示されていた。早くなったものである。

電源SW ONーログイン画面表示 8.5秒(手動計測)

 

さて、USB Type-Cコネクタの機能を調べてみた。取扱説明書には USB3.1 Gen1(5Gbps) としてしか記述されていない。PowerDelivery はどうか? Display Port は? (後でわかったが、PowerDeliveryについてはWeb Pageに(注)として簡単に書かれていた)

まずはPowerDelivery。起動時のccラインを見るとDRPらしい。Source/Sink Capabilityを見てみる。ソースは5V3A(Web Pageでは1.5Aとなっていた)、Sinkは5Vと20Vを受電可能らしい。手元にあったChrome Book用のType-C電源(5V, 12V, 20V)があったのでつないでみる。PC側からは、しっかり20V3Aを電源に要求しており、ネゴシエーション終了後、20Vで受電、充電を開始した。

付属の電源(19V 2.1A)は専用コネクタで使っている。Type-Cが電源用に塞がってしまうのを嫌ったのかもしれない。専用電源端子があるおかげで、このType-CはPowerDelivery機能を持っていないのかと誤解してしまった。

Source/Sink Capability受信結果 (Source 5V3A, Sink 5V3A, 20V3A)

右上;電源要求パケット(20V,3A)、下;cc Line(黄) Vbus(緑)

実験に使用したChrome Book用 ACアダプタ(Type-C)

付属 ACアダプタ

 

ccラインをモニタしたところ、PowerDeliveryのネゴシエーション終了後、パケットのやり取りが続いている。どうもDisplayPort ALT Modeに関する通信を行おうとしているようだ。ひょっとすると外部ディスプレイをType-Cでつなげるかもしれない。手元にあったLG ディスプレイ(27UD88-W)をType-Cでつないでみることにした。

いとも簡単に、DisplayPortで外部ディスプレイが接続できた。まだMSTはチェックしてないが、期待していなかっただけにもうけた気分である。3840x2160でセカンドディスプレイと接続しているが問題はなく安定した快適な環境くを実現できた。

残念なことにLG 27UD88-W のType-CポートはPowerDeliveryをサポートしているのだが、5V2A、12V3A、19V3Aの出力となっている。LifeBookは充電用には20Vしか受け付けず、ディスプレイからType-Cを通じて充電はできなかった。これができれば、電源アダプタを一個減らせデスク上をすっきりさせることができたのだが。

購入を検討しているユーザに対して、供給可能な電圧・電流、受電可能な電源・電流についての表記がカタログ、Webサイトに必要と思われる。

11型ラップトップと同じかそれ以下の重量で、しかも薄い13型、ビジネスユースとしても最適なモデルである。Type-Cで簡単に外部ディスプレイに接続できるため、Power Deliveryで電源供給可能なディスプレイを社内デスクに設置しておけば、これ一台でサクサク仕事が進みそうである。

 

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